コスラエ料理 パショク 南国・コスラエ移住記 Vol.7

Sislah koluk. こんにちはコスラエ太郎です! 南国移住記の第7話、今回はコスラエ料理パショクの作り方をご紹介します! 旅行フリー・ペーパー「スナフキン」の取材メンバーに、実際に挑戦していただきましたので、前号に引き続き出演していただきます!

コスラエで収穫できる主な農作物は、タロイモ、バナナ、ココナッツです。これらは島の至る所にニョキニョキと自然に生えています。パショクはこの3つをミックスして作るコスラエ伝統料理です。正式な名前は「Pahsruhk Usr パショク・ウシュ」 ウシュはバナナのことです。

調理の一連の流れは次の通りです。

 

まずは、タロイモを大根おろしのようにすりおろします。


おろし板はとても大きく、全身を使った運動になり、タロイモをすりおろしだけでヘトヘトになります(汗)

続けて、すりおろしたタロイモをこねます。

うどんを打つ作業のようでこれも一苦労です。
この段階でタロイモを食べても味がなく美味しくないです。食いしん坊のコスラエ太郎は、初めて調理に参加した際、この状態でのタロイモをガッツリ口にして苦い思いをしました (x_x)

タロイモをこねる作業が終わったら、バナナを「トク」という石でできた道具を使って潰し、タロイモと混ぜ合わせます。

バナナの香りが充満してきます。

ここでココナッツ・ソースを加えます。


もちろん天然のココナッツから絞り出したソースですが、このソースを精製するだけでもひと手間もふた手間もかかっています。コスラエではこのココナッツ・ソースを色々な料理に使います。

タロイモ、バナナ、ココナッツがミックスされたものは、まるでハンバーグのタネようです。掌サイズの大きさに分けて、タロイモの葉で一つずつ包んでいきます。

仕上げは、コスラエ伝統の調理法「ウム」です。

ウムは日本語で言うなら「石焼き&蒸し焼き」の調理法です。家庭によって異なりますが、だいたい45分間ほどウムをして完成!

出来上がったものは焦げていたり黒ずんでいて、見栄えは良くないですが食べると美味しいです。
しっとりと弾力があり、バナナの香りが強く、ココナッツの隠し味で甘さもまろやかです。

作る量にもよりますが、この一品を作るだけでも、タロイモの収穫やココナッツ・ソースを作ることも含めると最低でも半日はかかる大変な作業です。

コスラエの大地の恵みを電気やガスを使わないで調理するパショク、コスラエにいらした際には是非お試しください!

次号はコスラエ人の面白い名前をご紹介します!
それではみなさん、Kuht fah ohsun !!

コラムニスト

コスラエ太郎さん


コスラエ州政府観光局のお手伝いをする傍ら、旅行者が来るとダイブガイド、ツアーガイドに変身します!コスラエのホテル、ダイビング、 各種ツアーの手配も行っています。コスラエの観光業で働く唯一の日本人です。コスラエについてお気軽に日本語でお問い合わせください。

>> ホームページ:http://kosrae.wix.com/tour
>> 日本語メール・アドレス:kosrae.fsm@gmail.com
>> コスラエ州政府観光局Facebook:www.facebook.com/kosrae.jp

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Koga

DIVER ONLINE 編集部

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