「美トレめし」は、ヘルシーで栄養たっぷりのレシピが44種類収録されています。Kellyさんが日頃から食べている野菜とスーパーフードを主な材料するレシピに加えて、魚や肉も健康的に美味しく食べられるKelly流アレンジが効いたレシピまで。たくさんあるレシピは目的別にくくられているのもうれしいポイントです。「美肌」「トレーニング」「健康」「サイドディッシュ」「ドリンク＆スイーツ」「スーパーフード」という６つのカテゴリーです。ページをめくるごとに、美しい料理の写真、それに対して意外とシンプルな食材と調理法に、きっと誰もが作って＆食べてみたくなること間違えなしです！

Q１.本を出すことになったきっかけは？

MYLOHASというwebサイトで「ワンプレートワンボウル」という連載を元々持っていたんです。オリジナルレシピもたくさんできたので、これを本にまとめたいと思っていました。長年モデルとしてお仕事をしていた女性ファッション誌「CLASSY.」の編集部のかたと話をしていたら、「CLASSY.の読者にもKellyのライフスタイル、食に対する気持ちなどを知ってもらいましょう」ということに。昨年の４月から１年間「美トレめし」の連載を持たせてもらうことになりました。そしていよいよ本を出版というタイミングで、新型コロナウィルスの感染拡大の時期が重なり、いったんストップに。でも原稿もほとんど出来上がっていたので、ようやくこの９月にレシピ本として出すことができました。

Q２.自粛期間を経て、何か変わったことはありますか？

自粛期間中はインスタライブをやってみました。「一緒に料理を作りましょう！」と呼び掛けて。本当にたくさんのかたが実際に私のレシピを作ってみて、「美味しい！」「簡単！」と喜んでくれる声を聞くと、「今すぐ私のあのレシピ本を見てもらいたい」と強く思っていました。本でも紹介しているカリフラワーと桜エビのチャーハンは本当に喜ばれました。ご飯の代わりにカリフラワーを使うのですが、美味しくて簡単でヘルシーで、ちゃんとお腹いっぱいになるんです。簡単すぎて、予定していたインスタライブの時間が余ってしまったくらいです。

自宅にいる時間が長くなって、自分で料理をする人も増えましたよね。食べるならちゃんとしたもので健康な身体を作ってほしいと切に思います。また最近は「痩せたい」という声よりも「健康になりたい」という声のほうが大きくなってきていると思います。“食べるもので身体が作られている”という意識が高まった今だからこそ、このレシピ本も必要とされているタイミングで出せるようになったのかな、と感じています。

Q３.掲載されているレシピはすべてKellyさん考案のものですか？

はい、そうです。本には私が食に関して興味を持ち始めた発端から経緯まで、ヒストリーの紹介もあります。2012年マクロビオティックとの出会いがスタートです。そこからスーパーフードマイスター、ローフードシェフなどいろいろなスタイルを勉強しました。元々料理が好きだったということもあるのですが、これまで自分が学んできたことと20年近くモデルとして実践してきたことをギュっとこの一冊にまとめました。また連載に乗っていた情報だけではなく、この本のために新たに加えたレシピや私のライフスタイルやエクササイズ、キッチンの愛用品なども紹介しています。

Q４.レシピはどうやって考案しているのですか？

食材のペアリングに関する書籍などをよく見ているんですが、そうすると、チェリーを手にした時に、チョコレートとはどうだろう、ワインとも相性がいいから、どうやって応用しようというように想像します。組み合わせは無限大ですからね。

本の中でも紹介している焼き春巻きのスイートチリソースは、チアシードを使っているんです。チアシードがお水で戻すとトロっとなる様子を見て、「このとろみをチリソースにいかせないかな」と閃きました。

オートミールミルクのレシピは、ブラジルのお母さんが作ってくれていたレシピに少し私なりのアレンジを加えたものです。

色々な場面でレシピを考えています。

Q５.失敗するようなことはもうないのでしょうか？

ないわけではないですよ。失敗というか、作ってから「あ、こっちではなくてあっちと組み合わせたほうがよかったかも」と思うようなことですね。

Q６.そんなKellyさんの中でも、ペアリングが想像以上にうまくいったというものは？

本の中でも紹介しているのですが、「抹茶＆白身魚」「抹茶＆マイタケ」「スピルリナ＆グリーンカレー」この３つのペアリングは最高です！

Q７.本で紹介されているレシピは簡単なものばかりですか？

基本的には簡単に作れるものが多いです。長くても６つのステップで作り方を解説しています。でも簡単なものばかりだとつまらないので、中にはちょっとだけ難しいものやコツが必要なものもあります。それがどれかは、本を開いてご自身で見つけてみてください。

Q８.ヘルシー料理と聞くと「代替品のこれで我慢」的なイメージもありますが、Kellyさんレシピはどうですか？

野菜を中心としたレシピですが、美味しくてお腹もしっかり満たされるという声をいただいてます。うれしいことにレストランのシェフから「うちのメニューに加えたい」と言われたことも。たとえば本でも紹介しているラザニアは小麦粉ではなく、豆腐で作ったクリームチーズを使うのですが、男性からも好評です。レシピはすべてグルテンフリーです。一般的な家庭によくある調味料で、あと私が使わないのは白砂糖かな。甘さを加えるときはハチミツやメープルシロップを使います。本の中ではスイーツレシピもあるのですが、罪悪感のない美味しいスイーツですよ。私のお気に入りは、トリュフチョコレートです。ストイックな食生活を送るジムのトレーナーさんにも喜ばれます。

Q９.毎日続けるコツは？

私も毎日イチから調理をしているわけではないです。作り置きも多いですし、冷凍保存ができるものはします。食材も無駄にならないように工夫します。たとえば春巻きの皮。焼き春巻きをレシピの半量で作ったら、残りはサイドディッシュやスイーツのレシピに活用するなど、食べきれなくて無駄にするということはないですね。

Q10.盛り付けはどうしたらキレイにできる？

私自身、自分の昔のインスタグラムの投稿写真を見ると、「もっとこうできるのに」と思ってしまうこともあります。センスの問題というよりも、やっぱり積み重ねで変わるような気がします。最初は、SNSやレストランで他の人の盛り付けを見て、「いいな」と思ったものを覚えて真似してみるというのがいいんじゃないかと思います。もちろん私の本も参考にしてくださいね。

Q11.ダイビングをする人にとくにオススメのレシピや食材はなんですか？

免疫力アップのターメリックドリンクはイチオシです。日差しをたくさん浴びると思うので、ビタミンCや抗酸化作用があるスーパーフードを手軽に取れるスムージーレシピもぜひ見てください。あとはダイビングの時のおやつに、パンプキンのエナジーボールやチアシードオートミールバーといったスナックレシピもぜひ活用してほしいです。

Q12.外出や旅先では、日頃のリズムやルーティンが崩れてしまいがちですが、Kellyさんはどうしていますか？

日常生活は自炊ですが、旅先などではそうはいきません。なので、もし３日間の旅行だったら、行く前からプチダイエットして、旅行中は思い切り楽しんで、帰ってきたらまたプチダイエットします。旅行に行ってからだけでなく、行く前から準備をすることを心がけています。

 

 

【Profile】
Kelly
「CLASSY.」などで活躍中のモデル。ヘルシーなボディとライフスタイルで、昨年に引き続きSan-ai Resortアンバサダーを務める。ダイビングはAOWまで取得。本誌の取材ではニューカレドニアでヌメアとイルデパンを訪れた。ご自身のふるさとブラジルでのダイビングの様子もインスタで紹介している。https://www.instagram.com/kellymisawa/