超大物・サケガシラ登場!! 堀口和重の撮ったどぉ〜!ライトトラップ獲物図録 Vol.31

コラムニスト:堀口和重
vol.31 超大物・サケガシラ登場!!

11月3連休の中日のナイトでは、なかなか凄い生き物たちが現れたと他店のお客様たちから情報をいただき、次の日、期待を背負って海に向かいました。その日はそこそこの生き物が集まり、トラップをしているお客様にはイカ類などの写真を撮ってもらっていました。

頭の中からは前日の話は消えていて、集まってくる生き物を見せることに集中していました。少し時間が経ったころ、遠くから紫から桃色に輝く大型の生き物がライトの前に登場。ここのところ、大型のシイラやタチウオが現れていたのでそっち系の生き物かなぁと期待して寄ってみると・・・。いやいや、違うじゃん、深海じゃん!! いや〜もう大興奮!! 超大物の登場でした!!

正面顔はこんな感じ。こんな世紀の瞬間だったのに、自分は持っていたのはマクロレンズのみ‥‥。あがきにあがいたのですが、残念ながら私のカメラでは、これ以上のカットは撮れませんでした。とにかくすべてが想定外の大物の登場でした…。

この生き物ですが、名前はサケガシラ。本来は沖合中層域、水深200〜500mの日本近海に生息する深海生物です。まれに日本海側では釣りあげられたり、漁で網にかかったりという話はニュースなどでも取り上げられています。ここのところの不思議な潮の流れで湧昇流が起き、上がってきたのでしょうか?

この2点はお客様からいただいた写真です。全体的にはこんな感じ。現れた個体は70cmほど。全長3mにもなる大物です。リュウグウノツカイ類に似ているので急に現れると本当に驚きます。

ちなみにサケガシラですが3種類混同されていて、見分ける方法はまだ確立されてないようですが、今後の研究では分類分けされる可能性があるようですね。

生物同定=瀬能 宏(神奈川県立生命の星・地球博物館 学芸部長)
同定協力=増永 幸子
写真提供=堀川 志保
参考資料=美しい浮遊生物図鑑

コラムニスト

堀口 和重(ほりぐち・かずしげ)さん
西伊豆大瀬崎の<大瀬館マリンサービス>でガイドとして勤務。好きな生物は、クラゲ類・幼生類・ホタルイカモドキの仲間などの浮遊系。水中写真家・阿部秀樹氏のライトトラップに影響を受け、3年前よりナイトダイビングが可能な日は撮影&ガイドを行っている。1986年生まれ。

>>大瀬館マリンサービス

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Amano

DIVER ONLINE 編集部

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