カラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色展開。
実勢価格はE-PL9ボディのみ7万円前後
E-PL9+14-42mm F3.5-F5.6 EZレンズキット 8万5千円前後
E-PL9+14-42mm F3.5-F5.6 EZ+40-150mm F4.0-F5.6 R ダブルズームキット10万円前後
写真表現の幅を広げる大人気のミラーレス一眼『E-PL9』国内発表!
オリンパスは2月7日、E-PL8の後継機種となるE-PL9を国内で発表!
現在SNSなどの影響もあり簡単にきれいに撮れるカメラに注目が集まっています。そんな中で女性層から根強い人気のあるオリンパスE-PLシリーズ。今回はその最新機種のリポートとしてお届けします!
デザインを再検討。上質でシンプルなデザイン。
今まで通り、背面液晶はカメラ下部に可動する180度チルト液晶を採用し、自撮り撮影が可能。
革調のデザインを前面と背面の細部にシンプルに施し、デザイン性の高いカメラに仕上げ、カメラ前面のロゴは箔押しになっており高級感を演出。
ダイヤルやシャッターボタン類は操作しやすいよう大きめになっており、ローレット加工され金属の光沢感とダイヤル類が操作性とデザイン性を両立。グリップも持ちやすく大きくなり、実用面でも進化したデザインとなっていた。
前モデルのE-PL8と同じ三色展開ですが、今回のブラウンは前回よりも淡いブラウンに変更。その色あいはぜひ、実機で確認してみてほしい。
進化したカメラ性能
オリンパスの最新の映像エンジンを搭載したことにより処理速度が向上し、実機を操作した際のレスポンスが向上しているように感じた。
フォーカスエリア(測距点)は81点(コントラストAF)から121点(コントラストAF)に拡大。
連写性能も向上し、約7.4コマ/秒から約8.6コマ/秒に。静音撮影モードでの連写は最高約14.1コマ/秒とカメラ性能がしっかり向上し、様々なシーンでの活躍が期待できそうだ。
静音撮影や内蔵ストロボの搭載
以前のモデルではフラッシュはカメラ内蔵ではなく、付属のものを外部に取り付けるものでした。今回からフラッシュはカメラに内蔵されており、別途フラッシュを持ち歩く必要はなくなり使い勝手が改善されていた。
そして、シャッター音が鳴らない静音撮影モードの搭載。オリンパスの上位機種には以前から搭載されていた機能ではあるが、E-PL8にはこの機能はなかった。しかし、E-PL9からこの静音モードが搭載されたことにより、レストランや美術館、発表会といった静かな場面でシャッター音を鳴らすことなく撮影ができるようになり、多くの場面で活躍が期待できそうだった。
アートフィルターに新たな「ネオノスタルジー」登場
オリンパスのミラーレス一眼には欠かせない人気機能の一つが、写真加工ソフトを使用したような写真がカメラ単体で取れるアートフィルター。今回、新たに「ネオノスタルジー」が追加。
ネオノスタルジーを使った写真は、フィルムやトイカメラで撮影したようなノスタルジックで印象的な仕上がりに。実機や作例で確認したところ、トイカメラの雰囲気に近いように感じた。
ワンランク上の写真表現を簡単に。AP(アドバンストフォト)モード
オリンパスのカメラには様々な便利な撮影機能があり、すべてを把握し、使いこなしている人はなかなかいないのではないでしょうか。
APモードには、今まで分散していた便利な撮影モードが集約。スマホ感覚で選ぶことができるようになり、どのような撮影で使うものなのかの説明まででてくる丁寧さ。
星の軌跡を撮るライブコンポジットの他に多重露出、HDR撮影、フォーカスブラケット撮影、デジタルシフト、パノラマなどもあり、これらの機能ごとにテーマを決めて写真を撮りにいくのも楽しそうだ。
スマホへの写真自動転送が可能に
今までは、スマートフォンへ写真を転送するたびに操作が必要だったが、E-PL9からWi-Fiに加えBluetoothを搭載。省電力でカメラとスマートフォンの常時接続が可能になった。
この機能はカメラで写真を撮り、その場で自動的にスマホに写真が転送されるもの。SNSへの写真のアップや、一緒にいる友達との共有に、とても重宝しそうだ。
4K撮影にも対応した動画機能
動画面は4K(3840×2160)動画MOV 30fps/IPB
FHD(1920×1080)動画 MOV 60fps/IPB
記録時間制限は約29分。
4k動画の撮影や使用頻度が高くなりそうなFHD60fpsの撮影が可能になっており、動画撮影にも活躍が期待できそうだ。
動画撮影中オートフォーカスは食いつくような追従性は感じられなかったが、旅先の動画撮影なら問題なく使えそうだった。対応SDカードはSDHC,SDXC。
オリンパスの強みである強力な手振れ補正機能やAPモードなどが、様々なシーンで表現の幅を広げてくれそうでした。
気になるISO感度に関しては、最新の映像エンジンが加わり改善されたかは実機でみた限り分かりませんでしたが、ISO1600辺りからノイズ感が出始めていました。
シンプルかつ上品なデザインと重厚感があり、日常や旅に持ち歩きたくなるようなカメラに仕上がっていたと感じました。
ちなみに水中で使うためのハウジングはありません。
(文/中田 和暉)