マリン
ビギナーダイバー。昨年からトレーニングしているが、なかなか上達しない。口は一人前
ジョー
経験本数100本以上の中堅ダイバー。三味線の名手らしい
蝶々夫人
知識豊富なインストラクター。しかし、セレブ一家に育ったため、世間知らずなところがある
スーツを着たまま
用が足せるようになったら一人前?
ジョー:ウエットシーズン、バリバリ全開だぜぃ!
蝶々夫人:身体がぬれないドライも、服のまま潜る感覚で楽だったけど、ウエットスーツは動きやすいし、トイレの心配も要らないからやっぱりいいわね。
マリン:えっ、蝶々夫人、水中でウエットスーツに、その……オシッコしたことあるの?
蝶:当たり前じゃない。意外と躊躇する女性も多いようだけど、身体に我慢は禁物よ。
ジ:オレなんか、スキン素材のスーツだから、臭いだって気にならないぜ。
マ:スキン?
蝶:ウエットのベースである「クロロプレーンラバー」と呼ばれる、ゴムの表面に何も貼り付けていないタイプを「スキン」と言うの。
マ:で、どうしてスキンは臭わないの?
蝶:水分を吸収しないから、臭いも染み込まないというわけよ。
マ:じゃあ、私もスキンにしようかしら?
ジ:確かにスキンの素材は、保温性は抜群だけど、生地が破けやすいから、脱ぎ着をするときには、ちょっとしたコツがいるぜ。
蝶:今マリンが着ているような、ジャージ素材が貼り付けてあるタイプは、伸びやすくて着やすいのよね。しかも、カラーバリエーションも豊富で、おしゃれだわ。でも、最近はスーツメーカーが、スキンとジャージ、新開発された各種素材を色々と組み合わせているから、一概には言えないけどね。
ジ:ところでさ、ダイビング用のウエットってサーフィン用のものに比べると、ずいぶん高くない?
蝶:それはそうよ。水圧で生地内の気泡が簡単に潰れるようでは、保温性は確保できないし、浮力もなくなっちゃうからね。
マ:そ〜なんだ。
蝶:それと、ウエットスーツは吊るしの既製品もあるけど、やっぱりオーダースーツがいちばんね。「オーダー」というと、ビジネススーツだったらセレブに聞こえるかもしれないけど、ダイビングの場合、身体にフィットしていないスーツはストレスになるから、「ビギナーだから」といって、オーダーを躊躇するのはナンセンスだわ。
ジ:セレブ気分に浸ってもいいんじゃない?
マ:でも、そんなオーダースーツで用を足すなんて、やっぱりもったいなくて、私にはできそうにないわ!
蝶:まぁ、貧乏症ね。しょせん、ゴムは時間の経過とともに劣化&硬化するものよ。
ワタクシは、2年くらいで買い替えてるから、躊躇せずにできるわよ。ホ〜ホッホッホッ!!