大しゃこ貝のおはなし
友人がアパートを造るため埋め立てをした。
沖から持ってきた砂や土砂で埋め立てをする。
ポナペでは埋め立てをすると、それは自分の物になる。
その土砂の中に古代のシャコ貝が多数含まれていた。
彼はそのまま埋めていたが小生が「もうこんな大きいのは居ないのだから取っておいた方が良い」
そして集めた大シャコ貝が50数個。
世界最大は大英博物館にある1m50だそうで、ここに有る最大は1m40だ。
重さは40kgで持ち上がらない。
ポナペには取り尽くし小さい物しか残ってない。
漁師は取ると中身をだして殻は捨ててくる。
ココナッツミルクで煮るとクラムスープ、牡蛎より美味しい。
10年ほど前はアスファルトの穴はこれで塞いでいた、うっかり乗り上げようなら天井に頭を打ちつける。
石垣島にも昔は沢山いたが、ダイビングショップの乱立と共に姿を消した。
そこのお土産店で45cmが36万円で売られていた。
Written by
トム爺
ミクロネシア連邦・ポンペイ州からポナペ通信をお届けします。